正直ウォーターベッドは、お客様にとって近くて遠い存在だと思います。でも1度お使いいただくとその後は病みつきになるくらい寝心地がいいんです。今回はその魅力についてお話します。

市販のスプリングマットの場合、どうしてもお尻や肩などの出っぱった部分に体の重さ=負担が集中するので、体がしびれを感じて寝返りを繰り返します。
その度に、体は1度睡眠状態が浅くなるので、敏感な方は目覚めてしまうことがあります。
しかしウォーターベッドの場合、マットが体に隙間なくフィットするので、体に掛かる負担を分散させることができます。そのため、体は負担を感じることがなく寝返りの回数が激減し、常にリラックスした状態でお休みいただけます。

体に負担のかからないウォーターベッドは、短い時間で深い睡眠に入れるほど体をリラックスさせてくれるので、スプリングベッドに比べて寝つきが良くなります。
右のグラフは、ベッドを使用された方の熟睡度を比較したものです。 ウォーターベッドは短時間で深い眠りにつけいて、寝つきがとても良いのが見てとれます。
また、深い睡眠につける分、朝目覚めた時にはスッキリとした爽快感が感じられるので、まさに"快適な眠り心地"を実現したベッドといっても過言ではないですね。

ウォーターベッドと通常のベッドでは、寝心地に大きな違いがあります。 通常のベッドはスプリングの弾力で体を押し上げるのに対し、ウォーターベッドは水の浮力で支えます。 プールやお風呂など水の中に入った際、体が軽くなって寝てしまいたくなるほどリラックスできたという記憶。 それは、浮力の力で体を浮かせ、負担の掛かる重力から開放されたことを体が喜んでいる証拠です。
ウォーターベッドはその気持ち良さでお休みいただけるので、横になった瞬間から体が軽く、全身の疲れがスゥーと水に吸い込まれる寝心地をお楽しみいただけます。

スプリングマットはどんなに柔らかくても体へ完全にフィットすることはなく、マットと体の間に隙間が生じるので、その部分が負担となり寝起きに疲れを感じてしまう原因になります。
また、スプリングは元へ戻ろうとするスプリングの弾力で体を支えているので、どうしてもお尻や肩などの出っ張った部分に負担が集中してしまいます。
しかし、ウォーターベッドは水のマットレスなので、お使いになる方のボディーラインに合わせて自由に形を変え、体にぴったりフィットしてくれます。
水に浮いてるのとほぼ同等な状態になり体全体が浮力で支えられるので、体の部分的な負荷もなく、疲れを吸い取ってくれるような気持ち良さを体感いただけます。

人にとって一番自然な姿勢は立っている状態で、それをそのまま横にしたのが理想的な睡眠姿勢ですが、普通のベッドでは中々こうもいきません。
人の比重は水とほぼ同じなので水の浮力にゆだねれば、骨格は自然な状態に保たれ、体の中心線がほとんどまっすぐの状態になります。
また、腰椎も見事に水平になるので、寝心地は柔らかいのに、自然な姿勢でしっかりお休みいただけます。
この心地良さを経験できるのは、まさにウォータベッドならではですね。

横になると、腰椎間の軟骨がどうしても圧迫されますが、ウォーターベッドなら腰椎が水平に保たれ圧迫を取り除いてくれます。
「腰が痛いときは膝を立てろ」と言いますが、ちょうどそのような状態をキープしている寝心地です。

水の形は自由に変わるので、お使いになる方のボディーラインを崩すことなく、体の求める最も負担のかからない状態で優しく支えてくれます。
アメリカではこの特性を腰痛への処方として活かすため、ウォーターベッドが用いられています。
(※日本ではまだ医療用としては認められていません。)

  

寝床内の快適温度は、一般的に一年中変わらず約30度くらいと言われています。
ウォーターベッドは、サーモスタット制御のヒーターで設定温度を保つことができるので、横になった瞬間から快適な温度でお使いいただけます。
隅から隅まで快適温度を保ち、寝床内の気象の変化をごく緩やかなものにしてくれるので、 寒い時期など手足を伸ばした瞬間にひやっとして目が覚めるという心配もなく、また夜中に気温が急に下がっても気になることがないので、快適にお休みいただけます。

寝床内気象で大切なのが清潔度。ウォーターマットレスは密封されているので、マット内でのダニの繁殖はありません。
また、電気毛布などで暖めると肌が乾燥してカサカサになったりしますが、大きな湯たんぽとも言えるウォーターベッドならその心配もほとんどありません。

キングサイズ・クイーンサイズの2バッグタイプのウォーターベッドは、ヒーターが2つ付属しています。
快適に感じる温度は人によって様々なので、デュアル(2バッグ)マットレスにすることにより、お互いに心地良い睡眠空間を作ることができます。

  

世界初のウォーターベットは、床ずれに苦しむ患者さんのためにイギリスで作られました。
床ずれは、長時間同じ姿勢で横たわったり、座ったりすることにより細胞組織が壊れてしまう病で、病気や体調不良により眠っている時に寝返りが打てない場合などに起こってしまう可能性があるものです。

その原因を取り除くため、求めたのは「上質な睡眠が取れる環境」でした。人が上質な睡眠を取るために最も望ましいことは、刺激を抑えた安らかな環境の中で、自然な眠りのリズムに身を預けること。
例えるならそれは、赤ちゃんが母親の胎内に浮かんでいる時の環境と似ています。

その理想的な環境を実現するため、1番の課題となったのは重力、重力の分散。柔らかなマットは寝姿勢を曲げ、反対に硬くすれば寝心地が悪くなる。敏感で複雑な人の身体をいかに快適に「支える」かが最大の問題で、重力の分散はとても難しく、困難を極めました。

そんな中、その問題を解決したのが「水の浮力で体を支える」というアイデアでした。 水の中で体を浮かせている状態なら、姿勢は自然な状態に保たれ背骨はまっすぐ、しかも体を支えている力は全くといっても良いほど感じません。

こうしてようやく辿り着いた商品が、ウォーターベッドなのです。